地方公務員の参事ストレスとメンタルヘルスケア

災害や事件事故などの悲惨な現場で活動したり、目撃したりした人が受けるストレスは「惨事ストレス」と呼ばれます。昨年1月に発生した能登半島地震においては、富山県内でも氷見市をはじめ、多くの被害が出ました。また、地震以外にも大雨による水害なども発生しており、災害対応に携わった自治体職員も参事ストレスを抱えて業務にあたっていたと推測されます。
今回の研究会では、社会心理学が専門で「惨事ストレス」に詳しい筑波大学の松井豊名誉教授(筑波大学働く人への心理支援開発研究センター研究員)に惨事ストレスケアの現状や必要な対策について一緒に考えてみたいと思います。 

講師紹介

松井 豊 (まつい・ゆたか)さん

筑波大学人間系元教授。1989年文学博士(東京都立大学)取得。聖心女子大学助教授、筑波大学助教授を経て2005年9月同教授。報道人ストレス研究会代表のほか東京消防庁惨事ストレス対策に関する専門指導員、総務省消防庁緊急時メンタルサポートチーム委員、地方公務員安全衛生推進協会「メンタルヘルス対策専門派遣事業」専門員、東京消防庁技術改良研修課題検討委員会委員を務めている。
専門は社会心理学(対人心理学、臨床社会心理学)、研究テーマは、恋愛、惨事ストレス、悲嘆など。著書に「被災した自治体職員のメンタルヘルスについて-惨事ストレスを中心に- 」、「東日本大震災における心理学者の支援活動と研究の概観」、「参事ストレスとは何か」(河出書房新社刊)がある。

2025年5月17日(土)13:30より
ボルファート富山 4階 珊瑚(さんご)
どなたでも自由に参加いただけます。定員は50名です。
下記にFAXかメールにて、事前にお申込みください。

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