「ドイツエネルギー政策研究会」を開催しました

10月21日、センターの再生可能エネルギープロジェクトは、「ドイツエネルギー政策研究会」を開催しました。

「ドイツ再生可能エネルギー(2023)~フライブルク市の地域エネルギー政策の事例~」をテーマに、富山県立大学非常勤講師の酒井博恵氏にご講演いただきました。

講演では、①再生可能エネルギーは2019年で世界の発電量の26%となっていること、②ドイツでは1990年の3.6%から2022年には44.5%、2023年上半期には51.7%と着実に拡大していること(日本は2020年度で19.8%)、③このドイツの拡大は2000年の再生可能エネルギー法による20年間保証固定価格買取制度の導入によるものであること、④ドイツでは2030年時点で電力消費の80%を再生可能エネルギーで賄う方針を決定していること(日本の目標は36~38%)などが紹介されました。

こうした国の政策とともに、ドイツの南西部に位置するフライブルク市の地域エネルギー政策(①省エネルギーの推進、②エネルギーの高効率化、③再生可能エネルギーの普及)について具体的な取り組みが紹介されました。

質疑討論では、日本での再生可能エネルギーの現状、拡大に向けた課題について活発な質疑がかわされました。