講演会「女性、こども、マイノリティが輝く社会」を開催
5月15日(土)、自治労とやま会館において、「女性、こども、マイノリティが輝く社会」と題して、ジャーナリストの「竹信三恵子」先生の講演会を開催しました。当初は先生に当地にお越しいただいて対面で行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大を鑑み、リモートでの開催となりました。
コロナ禍で浮かび上がっている女性やマイノリティへの差別の問題や、いかに彼らがセーフティネットの枠外に押しやられているのかをつぶさに解説していただき、その原因は、日本が、男性の世帯主を中心とした社会保障制度から抜け出せていないことにあると指摘されました。
また、労働組合が女性たちを中心とする非正規労働者の問題を対処しきれていない現状では、NPOなどの中間支援団体が果たす役割が大きくなっており、当事者の組織と支援団体機能の強化が急務であるとのことでした。
日本社会は一般的に画一性を好むきらいがあるので、多様性を認め合い、差別のない社会を実現するには困難がある。それを克服し、非正規労働者やマイノリティを差別して周縁に追いやるのではなく、なくてはならない存在として認め、男性世帯主を中心とした社会保障制度や労働法制を変革し、「夫=セーフティネット」から「公的セーフティネット」へ転換すべきであると強調されました。