「富山県地方自治研究センター第7回定時会員総会・研究会を開催」

10月5日 自治労とやま会館において第7回定時会員総会を開催しました。地方自治に関する調査・研究や講演会開催、季刊誌『自治研とやま』の発行などの事業報告、決算報告、予算書の承認並びに新年度の理事、監事の選任が行われました。

総会に引き続き行われた理事会において、理事長に富山大学名誉教授の竹川愼吾さんが再任されました。

その後、研究会を開催しました。講師に富山国際大学子ども育成学部の村上満教授をお招きし、「子どもをはじめ全世代に広がる「生きづらい社会と」どう向き合うか ~一人ひとりが配置薬(役)的存在であるために~」と題してご講演いただききました。

村上教授からは、子どもや学校の抱える課題の解決、未来を担う子供たちの豊かな成長のために、「社会総がかりでの教育の実現」をしていくことが求められており、大人たちが置き薬的「配置役(薬)」な存在となって子どもたちを暖かく見守っていかなければならないと提起がありました。

さらに、子どもを取りまく生きづらさの現象として、いじめ、家庭教育力の低下、インターネット依存、虐待、発達障害、そして貧困などがあるが、これらに対処していくためには、現在の様々な取り組みに加えて、①家族を含めた包括的な支援、②身近な地域におけるネットワーク支援、③継続的・総合的なつなぎの支援を構築する必要がある、とされました。

研究会には80人の参加者があり、皆さんが熱心に聞き入りました。
(この講演の内容は、『自治研とやま』第 111 号< 2020 年 1月発行予定>で紹介します)